【保存版】酸性ストレートはブリーチ毛にも対応できる?

酸性ストレートとは?|基本と仕組み

 

酸性ストレートはその名の通り酸性領域の薬剤を使って髪をまっすぐに整える施術です。

では、なぜ「酸性」が注目されているのでしょうか?

 

それは、ダメージ毛やエイジング毛への優しさにあります。アルカリ性の薬剤は、髪のキューティクルを大きく開きながら内部に作用します。

しかし酸性ストレートはキューティクルを極力開かずに施術できるのが特徴です。

 

そのため、髪への負担を抑えながら、自然な仕上がりに導くことができます。

 

・ブリーチやカラーでダメージを受けている

・髪が細くて広がりやすい

・クセを伸ばしたいけれど、ぺたんこにはしたくない

 

ただし、メリットがある一方で、施術には高い技術が求められます。放置時間やアイロン操作によって仕上がりが左右されます。

 

しっかりと経験を積んだ美容師による判断が不可欠です。

つまり、酸性ストレートは「髪に優しいけれど、繊細な施術」と言えるでしょう。

 

 

ブリーチ毛に酸性ストレートはできるの?

 

できます。が、すべての髪質や状態に対して「必ずできる」というわけではありません。

基本的にリスクの高い施術になる為注意が必要です!

そこで登場するのが酸性ストレートです。

 

酸性域の薬剤はアルカリよりも髪への負担が少なくブリーチ毛でも対応できる可能性が高いという特徴があります。

現在のコンディションによっては施術が難しい場合もあります。

 

だからこそ重要なのが、事前のカウンセリングと毛髪診断です。

 

美容師が髪の強度や履歴を確認し、薬剤の選定や塗布方法を調整することで初めて安心して施術が可能になります。

また、酸性ストレートは髪のクセをゆるやかに整えるイメージ。強いクセ毛をしっかり伸ばしたい方には不向きなケースもあることを覚えておきましょう。

 

 

 

ブリーチの影響と酸性ストレートの相性

 

まず、ブリーチは髪のメラニン色素を分解する工程です。その際、髪内部のタンパク質や脂質も一緒に流出してしまいます。結果として、髪の内部は空洞が増え、弾力や保水力が著しく低下します。

 

こうした状態の髪は、非常にデリケートです。

 

ほんの少しの刺激でもダメージが進行しやすく、薬剤やアイロンの熱だけで切れてしまうこともあります。

実は、ブリーチ毛と酸性ストレートの相性は決して悪くありません。

理由は、酸性ストレートが髪への負担を最小限に抑えつつゆっくりと結合を再構築する処方だからです。

 

そのため、通常のストレート剤よりも優しく、かつ自然にクセを整えることが可能です。

「広がりが気になる」「表面のパヤつきが気になる」といった悩みには、酸性ストレートが効果的です。

 

ただし注意点もあります。

 

ブリーチ歴のある毛先は、想像以上にダメージが進んでいることがあります。無理に薬剤を塗布するとチリチリになるリスクもあります。

ブリーチの影響を理解したうえで、保護するなど酸性ストレートを上手に活用すれば、仕上がりの美しさと髪の安全性の両立が可能になります。

 

 

「酸性ストレートとブリーチ」どっちが先?

ここで多くの方が悩むポイントが、「酸性ストレートとブリーチ、どちらを先にすればいいの?」という順番の問題です。

 

結論からお伝えすると、

基本的には“ブリーチ→酸性ストレート”の順が推奨されます。

 

ブリーチは髪の内部を強く分解する施術です。そのため酸性ストレートをかけた後にブリーチをしてしまうと、せっかく整えた結合が壊れ、髪が極端に不安定な状態になります。

結果として、うねりが戻ったり、パサつきが出たり、最悪の場合チリチリになる可能性もあります。

 

反対に、先にブリーチをして髪の明るさを整えます。その後髪の状態を見極めて酸性ストレートを行えば、薬剤の選定や放置時間の調整がしやすくより安全に施術できます。

 

ただし、どちらを先にするにしても注意が必要です。最低でも1〜2週間ほど空けて髪を安定させる期間を設けるのが理想です。

 

また、カラーを同時に希望される方も少なくありません。ただ一緒に行うと仕上がりの色ムラや持ちの悪さに繋がるため可能な限り日を分けることをおすすめします。

まずは髪の体力を見ながら、信頼できる美容師に相談するのがベストです。

 

 

 

実際に施術する場合の注意点

 

まず最も重要なのは、髪の状態をしっかりと見極めることです。

ダメージの蓄積度合いやブリーチの履歴、髪の太さ・硬さ・水分量などを総合的に判断し、薬剤の強さや塗布方法を調整する必要があります。

 

塗布の仕方にも工夫が必要で、根元はクセが強く薬剤がしっかり働いてほしい部分です。毛先はすでにハイダメージなことが多くそのまま薬剤を塗ってしまうとチリつきの原因になります。そこで、美容師は中間〜毛先を保護トリートメントで包んだり、薬剤を塗り分けたりといった工夫を行います。

 

さらに、アイロンの温度や操作の仕方にも注意が必要です。

 

ダメージのある髪に高温のアイロンを当てると質感が悪化する恐れがあります。そのため、温度を低めに設定したりプレスの力加減を弱くしたりとコントロールが求められます。

また、施術当日はシャンプーやトリートメントを控えるようにアドバイスされることもあります。これは、薬剤反応後の髪を安定させるための大切なプロセスです。

 

 

 

ブリーチ後に酸性ストレートをかけた実例紹介

 

「たとえば、あるお客様は全体に1〜2回のブリーチを行っており、毛先のパサつきと広がりが強く出ている状態でした。」

 

クセ自体はそれほど強くありませんでしたが、表面にふわふわとしたアホ毛(浮き毛)やツヤのなさが気になるとのことでした。

そこで、今回は根元〜中間までを酸性ストレートで整え、毛先は保護トリートメントで補修しながら施術しました。

 

クセのボリュームは抑えつつ、毛先の柔らかさはキープ。仕上がりは、自然な丸みとツヤ感のあるナチュラルストレートになりました。

 

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また別のケースでは、ブリーチしてから半年以上経過している髪に対して施術を行いました。

 

「根元は3センチほどクセが戻っており、湿気で膨らむのがお悩みでした。根元のクセをしっかり伸ばしつつ中間〜毛先は薬剤の強さを調整して優しくアプローチ。」

アイロンも低温でゆっくりとプレスすることで、手触りとまとまりを重視した仕上がりを実現しました。

 

このようにブリーチ毛への酸性ストレートはすべて同じように行えるわけではありません。

髪の状態や履歴によって薬剤や施術方法を細かく変えることが、成功のカギとなります。

 

結果として、施術後のお客様からは「ツヤが出て扱いやすくなった」「結んでも広がらない」といった喜びの声を多くいただきました。

 

 

 

ダメージレスに仕上げるためのホームケアアドバイス

 

酸性ストレートをかけた髪は、施術直後がとてもデリケートな状態です。

そのため、仕上がりをキープしダメージを最小限に抑えるためには自宅でのケアがとても重要です。

 

まず第一に意識していただきたいのが、洗浄力の強すぎないシャンプーの選び方です。

 

髪や頭皮への刺激が少ないアミノ酸系のシャンプーや、ノンシリコンで保湿力の高いものが理想です。

特に酸性ストレート後は、髪がアルカリに弱くなっているため、pHバランスを整える処方の製品を選ぶと安心です。

 

次に、トリートメントやアウトバストリートメントでの保湿も欠かせません。

 

お風呂で使うインバス用トリートメントは、毛先を中心にしっかりとなじませてから数分置いて流すのがポイントです。

また、お風呂上がりには、洗い流さないトリートメントで水分の蒸発を防ぎ、ドライヤー前の熱ダメージから髪を守りましょう。

 

加えて、乾かし方にも注意が必要です。

 

タオルドライは優しく押さえるように行い、ドライヤーは地肌から乾かして毛先に熱を当てすぎないようにしましょう。

なるべく低温モードやスカルプモードなどを活用すると、さらに髪の質感を保ちやすくなります。

 

さらに、就寝時の摩擦対策も効果的です。

 

できればナイトキャップやシルク素材の枕カバーを使い、枕との擦れによる枝毛や広がりを防ぎましょう。

せっかく整えたストレートヘアだからこそ、丁寧なケアでツヤとまとまりをキープしていきましょう。

 

 

 

酸性ストレートとカラーを同時にしたい場合の注意点

 

「クセも伸ばしたいし、色味も整えたい」

そんな希望から、酸性ストレートとカラーを同日に施術したいと考える方も少なくありません。

 

しかし、結論から言うと、同時施術は慎重に判断する必要があります。

まず、酸性ストレートもカラーも、髪の内部構造に働きかける施術です。

 

さらに、カラーを先にすればストレート剤の影響で色落ちしやすくなります。ストレートを先にすればカラーの薬剤が定着しにくくなります。

つまり、どちらを先にしても“ベストな仕上がり”が難しくなる可能性があるということです。

 

また、髪の状態によっては、両方を一緒に行うことでパサつきや手触りの悪化が起こるケースもあります。

 

ではどうすればよいのでしょうか?

基本的には、1〜2週間ほど空けて別日に行うのが理想的です。

その間に髪の状態を整え、必要であればトリートメントで体力を回復させることも可能です。

 

ただし、どうしても同日に行いたい場合は、

・髪質に合わせてトーンダウンのみにする

・根元のリタッチに限定する

・ケア剤を併用するなど

慎重な施術プランを立てることが大切です。

 

つまり、酸性ストレートとカラーの同時施術は「できる場合もある」が、「すべての人におすすめできるわけではない」というのが実際のところです。

 

 

 

よくあるQ&A|酸性ストレートとブリーチ編

 

ここでは、酸性ストレートとブリーチに関して、よくいただく質問をまとめました。

不安な点がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

Q1. ブリーチしたばかりでも酸性ストレートはできますか?

→ 一般的には、施術直後のブリーチ毛への酸性ストレートはおすすめしていません。

 

理由は、ブリーチ直後は髪の内部が不安定で、さらに薬剤を加えると深刻なダメージにつながる可能性があるからです。

最低でも1〜2週間は空けて髪の状態を落ち着かせるのが理想です。

 

Q2. 髪が細くても酸性ストレートはできますか?

→ はい、可能です。むしろ酸性ストレートは、髪が細くてダメージしやすい方にも向いている施術です。

ただし、細い髪ほど薬剤の影響を受けやすいため、放置時間やアイロン温度をより慎重に調整する必要があります。

 

Q3. 黒染めや暗めのカラーをしていてもかけられますか?

→ 基本的には問題ありませんが、カラーの種類によっては薬剤と反応しやすいものもあります。

特に、セルフで市販の黒染めをした場合などは、仕上がりに影響するケースもありますので

事前にしっかりカウンセリングを受けて、髪の履歴を共有することが大切です。

 

Q4. 一度酸性ストレートをかけた髪に、もう一度ブリーチできますか?

→ 可能ではありますが、かなりリスクの高い施術となります。

酸性ストレート後の髪は一見健康に見えても、内部は繊細な状態です。

そこに強力なブリーチを行うと、断毛やチリつきが起こるリスクが高まります。

 

Q5. どのくらいの頻度で酸性ストレートをかければいいですか?

→ 髪質やクセの戻り具合にもよりますが、3〜6ヶ月に1回が目安です。

リタッチ施術もはさみながらがおすすめです。

 

このように、酸性ストレートとブリーチの組み合わせには慎重さと知識が必要です。

 

 

 

 

髪の状態に合わせて、信頼できる美容師に相談を

 

ここまで、酸性ストレートとブリーチの関係について詳しくご紹介してきました。

一見すると相性が良さそうに思える組み合わせですね。

 

実際は髪の状態次第で結果が大きく変わる施術です。

 

確かに、酸性ストレートはダメージに配慮されたやさしい薬剤です。

そのため、ブリーチ毛でも対応可能なケースは多くありますが施術履歴が複雑な場合は、思わぬリスクを伴うことも少なくありません。

 

だからこそ重要なのが、「髪の状態を正しく診断する力」と「的確な薬剤選定・施術技術」です。

 

信頼できる美容師に相談し、髪の履歴・今のダメージ・なりたい理想像をしっかり共有することが、失敗しないための第一歩になります!

 

きれいなストレートヘアを長く楽しむためにも、サロンと自宅の両方で丁寧な対応を心がけていきましょう。

最後に一つお伝えしたいのは、どんな髪にも“絶対に安全”な施術は存在しないということです。

 

だからこそ、あなたの髪としっかり向き合ってくれる美容師の存在が、何よりも大切です。

髪をいたわりながら、自分らしい美しさを一緒に目指していきましょう。

 

 

 

 

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