冬の髪はなぜ乾燥するのか?ドライヤーした方がいい理由を美容師が徹底解説

冬になると、髪がパサつく・広がる・静電気が増える…。

そんな季節特有の悩みを抱えている人はとても多いです。

実は、この時期にこそ「正しいドライヤー習慣」が髪の状態を大きく変えてくれます。

 

なぜ冬の髪は乾燥しやすいのか?

なぜドライヤーをしないと傷むのか?

どう乾かすとキレイに仕上がるのか?

美容師目線でわかりやすくまとめましたので、ぜひ今日からのヘアケアに役立ててください。

 

 

 

冬に髪が乾燥しやすい理由とは?

 

まずは「冬の乾燥トラブルはなぜ起きるのか?」を理解することが大切です。原因を知ることで、対策も格段にしやすくなります。

 

● 気温と湿度の低下

冬は外の湿度が極端に下がります。

髪の毛は空気中の水分を吸ったり吐いたりしながらバランスを取っていますが、乾燥した空気の中では水分が外に逃げてしまいます。

 

・髪内部の水分量が減る

・キューティクルが開きやすい

・表面がザラつき、パサつきに繋がる

特にカラーやパーマをしている方は、髪がダメージを受けているので乾燥の影響をより強く受けます。

 

 

● 暖房による乾燥

室内ではエアコンやストーブによって空気がさらに乾燥します。

とくに暖房に近い席に長時間座る方は、髪がどんどん乾き、静電気の発生もしやすくなります。

 

暖房の風を直接受けることで、

・毛先がパサパサ

・広がりやすくなる

・アホ毛が増える

というトラブルが起きやすくなります。

 

 

● 静電気によるダメージ

冬は乾燥によって静電気が起きやすい季節。

静電気はただパチッとするだけではなく、髪の表面を傷つける原因にもなります。

 

・櫛を通すたびに摩擦ダメージ

・キューティクルが乱れる

・まとまりにくい髪質になる

静電気は“乾燥がひどいサイン”なので、しっかり乾かして保湿ケアをする必要があります。

 

 

 

ドライヤーを使わないと髪が傷むって本当?

 

「自然乾燥の方が髪に優しそう」

「ドライヤーの熱が傷みそう」

そう思っている方は多いですが、実際は逆です。

 

 

● 自然乾燥はキューティクルが開いたまま

濡れた髪はキューティクルが開いています。

 

自然乾燥だと、この状態が長時間続いてしまうため、

・摩擦に弱くなる

・寝ている間に枕にこすれて傷む

・手ぐしを通すだけで枝毛の原因になる

という大きなデメリットがあります。

 

 

● 頭皮の雑菌繁殖のリスク

濡れたままにすると、頭皮に水分が残り雑菌が繁殖しやすくなります。

・かゆみ

・フケ

・頭皮臭

・ベタつき

といったトラブルの多くが“乾かさないこと”が原因です。

 

 

● カラーやパーマの持ちが悪くなる

自然乾燥が習慣になっていると、カラー・パーマも長持ちしません。

髪内部の水分バランスが崩れ、薬剤で作ったデザインが早く崩れてしまうからです。

 

・色落ちが早い

・パーマのリッジが出にくい

・トリートメントの浸透が悪い

髪を大切にしたいなら“自然乾燥は絶対NG”です。

 

 

 

 

冬こそ “正しいドライヤー” が大事な理由

 

冬は髪が水分を失いやすい季節。

正しく乾かすことで乾燥ダメージを最小限に抑えられます。

 

● 髪内部の水分を閉じ込められる

ドライヤーの風でキューティクルを整えながら乾かすことで、髪の内部に残った必要な水分をしっかり閉じ込めることができます。

 

 

● 冬の外気から髪を守る「予防ケア」に

ドライヤーで乾かすと、髪の表面にツヤのベールができ、外気の乾燥・摩擦・静電気から守ってくれます。

 

 

● 頭皮の血行を良くして冬の抜け毛対策に

冬は血流が悪くなりやすい季節です。

ドライヤーの温風は頭皮の血行を促し、健康的な髪の成長もサポートしてくれます。

 

 

 

 

プロが教える正しいドライヤー手順

 

美容室で私たちが行っている乾かし方は、実はご自宅でも簡単に再現できます。

 

 ① タオルドライが8割

乾かす前にタオルでしっかり水気を取りましょう。

 

・こすらず“ポンポン”と叩く

・吸水性の良いタオルを使う

・髪の表面・根元をしっかり水切り

タオルドライが甘いと、乾かす時間が延びてダメージにつながります。

 

 

 ② 根元から乾かす

髪は根元が一番乾きにくい部分。

ここを先にしっかり乾かすと、毛先が広がりにくくなります。

 

 

 ③ 中間〜毛先は“指を通しながら”

指の間から風が通るように乾かすと、均一に熱が通り、ツヤが出やすくなります。

 

 

 ④ 最後に“冷風”でキューティクルを整える

冷風で仕上げることで、

・ツヤUP

・寝癖つきにくい

・髪がしっとりまとまる

冬の乾燥対策として非常におすすめです。

 

 

 

 

冬の乾燥対策に合わせたい+αケア

 

ドライヤーと相性の良いアイテムを使えば、冬でもしっとりまとまる髪をキープできます。

 

● アウトバストリートメントを必ず使用

特に冬はヘアオイル・ミルクの併用が◎

・乾燥しやすい人 → ミルク+オイル

・広がりやすい人 → 重めのオイル

・ぺたんこになりやすい人 → 軽めのミスト

髪質に合わせて選ぶだけで、仕上がりが大きく変わります。

 

 

● 静電気対策アイテムを活用

・静電気防止スプレー

・保湿力の高いブラシ

・加湿器の使用

これだけでパサつきは大幅に軽減できます。

 

 

● サロンでの冬限定ケアもおすすめ

・水分補給系トリートメント

・頭皮保湿スパ

・カラー後の集中ケア

冬は“乾燥対策メニュー”が特に効果的です。

 

 

 

 

ドライヤーの熱ダメージを防ぐコツ

 

熱を当てれば当てるほど傷むと思われがちですが、実際は“乾かさない方が傷む”ことがほとんどです。

ただし乾かし方にはコツがあります。

 

● 風量の強いドライヤーを使う

1500W前後の強風ドライヤーがおすすめ。

短時間で乾かせるので、熱に触れる時間が大幅に減りダメージを抑えられます。

 

 

● 一箇所に熱を当てない

常にドライヤーを動かして、全体に風を通すようにしましょう。

 

 

● 8割乾いたら冷風へ

完全に乾かしきらず、8割→冷風で仕上げるのが一番ダメージが少なく、まとまりも良いです。

 

 

 

 

冬の髪を守る生活習慣

 

毎日の生活の中にも、髪を守る方法がたくさんあります。

・室内に加湿器を置く

・シャンプーのお湯は38℃前後

・マフラーの摩擦に注意

・オイルを髪中間〜毛先に

・枕カバーを摩擦の少ない素材にする

 

これだけでも髪の状態は大きく変わります。

 

 

 

 

冬の髪悩み別ドライヤー活用術

 

● パサつきが気になる人

→ ミルク+ドライヤーでしっかり保湿

→ 仕上げに冷風でツヤ出し

 

 

● 広がりやすい人

→ 根元をしっかり乾かし、毛先は軽く

→ 重めのオイルで仕上げる

 

 

● うねり・寝癖が出やすい人

→ 朝の“軽い濡らし直し”+ドライヤーでリセット

→ 熱でキューティクルを整えることで改善

 

 

● メンズのトップが潰れる人

→ 乾かし方のテクニックが最重要

→ 根元に風を入れながら立ち上げることで自然なボリュームが復活

 

 

 

 

冬の髪を守るなら“正しいドライヤー習慣”が欠かせない

 

冬は髪にとって、もっとも乾燥ダメージが出やすい季節。

しかし、ドライヤーの使い方を少し変えるだけで、髪の状態は驚くほど良くなります。

 

・自然乾燥はNG

・根元からしっかり乾かす

・冷風で仕上げてツヤを閉じ込める

・冬は保湿ケアを多めに

 

 

 

今日からできる小さな習慣ですが、積み重ねるほど効果がはっきり出るケアです。

髪の乾燥・パサつきが気になる方は、ぜひ冬のドライヤー習慣を見直してみてください。

乾かし方で髪はもっと綺麗になります。

 

 

 

 

 

 

【関連ブログ】

秋冬の髪は乾燥注意!美容師が教えるアウトバストリートメントの選び方

サロントリートメントと市販トリートメントの違い|髪が変わる本格ケアとは?

【髪が広がる人の共通点】美容師が教える本気の改善方法

 

 

【ホットペッパー】

ご予約はこちらから

 

大阪府豊中市曾根東町1-10-31 1F
阪急曾根駅 徒歩5分
TEL 0668431873

【定休日】
毎週月曜日
第二第三火曜日
10:00~20:00(最終受付19:00)