熱ダメージを防ぐ正しい乾かし方|距離と風量が鍵

ドライヤーは温度実は“コントロールできる”

 

家庭用ドライヤーは「温風・冷風・風量」しか調整できません。

一見、温度が調整できないように見えますが…

 

実は、髪に伝わる温度は“距離×風量×当てる時間”で自由に変えられる

これが一番大切なポイントです。

 

 

 

 

同じ温風でも“距離”で温度が変わる話

 

一般的なサロン用ドライヤーは吹出口温度が約120℃前後。

でも髪に伝わる温度は距離で大きく変わります。

 

【距離と温度】

・10cm → 約90℃

・20cm → 約70℃

・30cm → 約50℃

 

つまり距離=実質的な温度調整

すべて同じドライヤーでも「近距離・風量弱め=熱くなりやすい」

「遠距離・風量強め=優しく乾かせる」

 

なので、髪が細い人ほど距離を開ける

髪が硬い人は少し近くてもOK

熱ダメージを防ぐ考え方は“温度ではなく熱量”。

 

 

 

 

髪質別|熱量と乾かし方の正解

 

髪質によって適切な“熱の扱い方”は変わります。

 

 

◎直毛

直毛は動きが出にくいものの、熱ダメージには比較的強い髪質。

距離|15〜20cm

風量|中〜強

順番|根元→中間→毛先

 

毛先に一点集中で熱を当て続けるとタンパク質が硬化し、毛先がパサパサしやすいので注意。

 

 

◎癖毛

癖毛は乾燥しやすく、熱より“水分不足”に弱い髪質。

 

根元は近め

中間〜毛先は距離30cm前後

乾かす前にミルク多め

広がりを抑えるには「保湿+遠距離」が正解。

 

 

◎細毛

細毛は最も熱に弱い髪質。

 

距離|20〜30cm

風量|強め

乾かし方|風で乾かす

 

熱より 風量>温度 の方が優しい。

毛先に熱集中させないことが最大のポイント。

 

 

◎硬毛

硬毛は乾きにくいため、ある程度近めでOK。

 

距離|10〜15cm

風量|強め

注意|一点集中NG

 

熱より摩擦ダメージに注意。

オイル+軽いミルクで柔らかさを出すと扱いやすい。

 

 

 

 

ヘアスタイル別|持ちが変わる乾かし方

 

同じ髪質でも、スタイルが変わればドライ方法も変わります。

 

 

◎ボブ

ボブは「内巻き力が強い」ため、根元の方向づけが命。

 

① 根元を近めでしっかり乾かす

② 毛先は遠くで風乾

③ 最後に冷風で丸み固定

 

前髪が沈む人は「前髪の根元を最初に乾かす」と、朝のセットが格段に楽に。

 

 

◎レイヤースタイル

レイヤーは表面が広がりやすい。熱を当てすぎるとパサつきが出ます。

 

① 根元の立ち上げから

② 中間〜毛先は距離30cmで風乾

③ 最後に冷風で束感を整える

 

毛先に熱を集中させないことが最大ポイント。

 

 

◎ロングヘア

ロングは根元から乾かすほど時間がかかるため

 

① 根元は近め×風量強め

② 中間は距離を開ける

③ 毛先は“熱で乾かさない”

 

そして最後は冷風の面積が広いほどツヤが出る

ロング=冷風が最強。

 

 

 

 

熱ダメージは“温度”より乾かし方で決まる

温度が変えられないドライヤーでの熱ダメージの予防は乾かし方がキーポイント!

 

 

熱で傷む最大要因は一点集中 × 長時間 × 近距離

逆に、左右・上下・前後に風を振る=熱ダメージを一気に軽減

そして最後の冷風が綺麗な髪の決め技。

 

毎日のドライヤーで意識してみてください。

 

 

 

年齢によって正解が変わる理由

 

【40代以降の髪】

  • 表面が乾燥しやすい
  • 細くなる
  • 水分保持力が低下

 

そのため、根元近め/毛先遠め

風量>熱で毛先は“熱”ではなく“風で整える”が最適。

 

【朝と夜の考え方の違い】

  • 完全に乾かす
  • 最後は冷風
  • 寝癖の原因になる水分を残さない

 

  • 根元の方向づけが命
  • 毛先は軽く整えるだけ
  • スタイリング剤少量でOK

 

夜ちゃんと乾かせば、朝は短時間で決まる。

熱を弱めたい日は“風量で乾かす”

 

熱を弱める=温風弱にするより距離を開けて風量で乾かす方が優しいのでダメージ毛ほど 風>温度となります。

 

 

 

 

乾かす前の準備が最重要

 

乾かす前のいくつかのポイントを守るだけでドライヤー後の仕上がりが変わります◎

 

  • タオルドライをしっかり
  • 濡れた毛先にオイル過多はNG(蒸発熱で傷む)
  • 乾かす前にクシで整える
  • 乾かしムラを防ぐと熱に強い

 

 

 

 

“髪質×ヘアスタイル別の熱量指導”が強い理由

 

LUCEでは

  • 髪質分析
  • ヘアスタイル特性
  • 夜・朝の違い
  • 距離・風量のレクチャー
  • 最適なアイテム提案

までしっかりお伝えします。

 

「乾かし方が変わっただけで扱いやすくなった」と言っていただけることが多いのは、この細かい指導があるからです。

 

 

 

 

数字ではなく“髪に伝わる熱量”で考える

 

  • 温風より距離と風量が大事
  • 髪質で正解は変わる
  • スタイル別にも乾かし方は変わる
  • 夜は風量、朝は方向づけ
  • 冷風でツヤが決まる

 

ドライヤーはただ乾かす道具ではなく、髪を育てる熱量コントロールツール。

迷ったらいつでもご相談ください。

あなたの髪質・スタイル・生活に合わせて、最適なドライ方法をお伝えします。

 

 

 

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