子供にヘアアイロンを使うときの正しい温度とは?年齢別の目安と注意点

子供にヘアアイロンを使う場面が増えている理由

 

最近では、子供でもヘアスタイリングに興味を持つケースが増えています。特に発表会や七五三、卒園・入学といった節目には、髪を整えて写真に残すことが一般的になっています。

 

加えて、SNSやYouTubeの影響もあり、小学生でも「前髪を巻きたい」「ふんわりヘアにしたい」と思う子が増えています。そうした流れから、親が自宅でヘアアイロンを使う場面も見られるようになりました。

 

とはいえ、大人と同じ感覚で使うのは非常に危険です。

なぜなら、子供の髪や頭皮はとてもデリケートだからです。

 

そこで本記事では、「子供にヘアアイロンを使うときの適正温度や注意点」について、わかりやすくご紹介します。

 

特に初めて使用する方にとって、参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

子供の髪は大人と違う?|繊細な髪質とその特徴

 

まず理解しておきたいのは、「子供の髪は大人の髪とはまったく異なる」という点です。

一見すると同じように見えても、実際は以下のような違いがあります。

 

・髪の太さが細い

・キューティクルが少なくダメージに弱い

・水分量が少なく乾燥しやすい

・成長途中の頭皮は刺激に敏感

 

このように、子供の髪はとても繊細です。そのため、少しの熱や摩擦でも大きなダメージを受けてしまうことがあります。

 

特に、ヘアアイロンは高温で使用するため、使い方を誤ると「髪が焦げる」「キューティクルが剥がれる」「切れ毛や枝毛が増える」といった深刻なトラブルにもつながりかねません。

 

だからこそ、温度管理や使用時間には十分な注意が必要なのです。

また、子供の頭皮も未熟で刺激に弱いため、アイロンの熱が皮膚に触れるとすぐに火傷する可能性があります。

 

このリスクを理解した上で、ヘアアイロンの使用を判断することが大切です。

 

 

ヘアアイロンの適正温度|年齢別に見る目安

 

ここからは、実際に子供にヘアアイロンを使う際の「適正温度」について詳しく見ていきましょう。

 

結論からお伝えすると、大人と同じ温度設定(160℃〜180℃)は絶対にNGです。子供の髪は非常にデリケートなため、温度を間違えると一度で深刻なダメージにつながります。

 

以下は、年齢別の目安です。

● 未就学児(3〜6歳)

→ 推奨温度:100〜110℃

→ 使用はなるべく控える。どうしても必要な場合は短時間で手早く。

 

● 小学校低学年(7〜9歳)

→ 推奨温度:110〜120℃

→ 熱を当てる時間は5秒以内が目安。

 

● 小学校高学年(10〜12歳)

→ 推奨温度:120〜130℃

→ それでもダメージケアは必須。毎日使用は避ける。

 

このように、年齢が上がっても温度設定は130℃以下が基本です。

また、熱をあてる時間はできるだけ短くし、同じ場所に何度もアイロンを通さないように注意しましょう。

 

さらに、アイロン本体は温度調整機能付きのモデルを選ぶことが大前提です。中には“高温固定”のタイプもあるため、必ず温度が細かく調整できるかを確認してから使用しましょう。

 

 

温度だけじゃない!やってはいけないNGな使い方

適正な温度を守ることはとても大切ですが、それだけでは安全に使えません。

実は、「使い方」そのものにも注意すべきポイントがいくつもあります。

以下では、特にやってはいけないNG行動をいくつかご紹介します。

 

● 濡れた髪にアイロンを当てる

→ 髪が濡れている状態は、キューティクルが開いていてダメージを受けやすいです。水分が蒸発して“ジュッ”という音がしたら要注意。髪が内側から傷んでしまいます。

→ 必ず完全に乾かしてから使用しましょう。

 

● 1か所に長く当てる

→ カールをしっかり付けようとして、長時間同じ場所に挟みっぱなしにするのはNG。

→ 目安としては1〜2秒以内で滑らせるように使うことがポイントです。

 

● 1日に何度も使う

→ 朝に巻いて、夕方にお直し…このように頻繁に熱を加えるのは危険です。

→ 子供の髪は回復力が低いため、ダメージが蓄積しやすくなります。

 

● 子供自身にアイロンを持たせる

→ 火傷や事故のリスクが高まるため、必ず保護者が扱うようにしましょう。

→ 小学生以上でも“自分で巻きたい”という声があっても、使わせない判断も大切です。

 

これらの点に注意しないと、髪だけでなく頭皮や肌にも思わぬトラブルを招いてしまうことがあります。

だからこそ、「温度管理+正しい使い方」がセットで必要不可欠なのです。

 

 

安全に使うために|アイロン前後のヘアケアの重要性

どれだけ注意して使っても、ヘアアイロンは髪にとって負担になるものです。

だからこそ、スタイリングの前後にしっかりとケアを行うことがとても重要です。

以下に、アイロン前後に行うべき基本のケアをまとめました。

 

● 【使用前】髪を完全に乾かすことが基本

→ 少しでも湿った状態だと、熱が髪の内部で蒸発し、**内部破壊(熱ダメージ)**が起きやすくなります。

→ しっかりドライヤーで乾かしてから使いましょう。

 

● 【使用前】洗い流さないトリートメントをつける

→ アイロンの熱から髪を守るには、熱保護成分入りのミストやオイルが効果的です。

→ 軽くてベタつかないタイプを選び、全体に均一に塗布しましょう。

 

● 【使用後】冷ましてから整える

→ 巻いた直後は髪がまだ熱を持っており、クセも不安定です。

→ 無理に触ったり、すぐにブラッシングしないで、自然に冷ます時間をとるのがポイントです。

 

● 【使用後】ダメージ補修系のトリートメントを使う

→ 日常的にアイロンを使う場合は、週1〜2回の集中ケアもおすすめです。

→ 子供向けの低刺激タイプを選びましょう。

 

このように、アイロンを使う際には「髪を守る準備」と「使った後のケア」がセットです。

それを怠ると、少しずつダメージが蓄積し、パサつき・切れ毛・枝毛の原因になってしまいます。

 

大人以上に繊細な子供の髪だからこそ、丁寧なケアが不可欠です。

 

 

初めてヘアアイロンを使うときのコツと心構え

いざ子供にヘアアイロンを使おうと思っても、「本当に大丈夫かな?」「火傷しないかな?」と不安になりますよね。

そこで大切なのが、事前の準備と心構えです。はじめてのアイロン使用時には、以下のポイントを押さえておきましょう。

 

● まずは親が事前に使い慣れておく

→ 使い方に慣れていないまま子供に使用するのは危険です。

→ 自分の髪で練習し、温度感や操作の感覚をつかんでおきましょう。

 

● しっかり説明してから施術する

→ 子供が不安がっている場合は、無理に進めないことが大切です。

→ 「ちょっと熱いけど、すぐ終わるよ」「動かないでね」といった声かけが安心につながります。

 

● 静かに座れるタイミングで行う

→ 朝の忙しい時間や、お子さんが機嫌の悪いときは避けましょう。

→ 時間に余裕があるときに、安全第一で行うことがポイントです。

 

● 火傷のリスクを常に意識する

→ 顔や耳、うなじまわりは特に注意が必要です。

→ 必ずプレートが皮膚に触れないように、アイロンの角度や動かし方に気を配りましょう。

 

● 完璧を求めすぎない

→ 巻きが甘かったり、少しうまくいかなくてもOK。

→ 大切なのは仕上がりよりも、安全に終えられることです。

 

はじめてのヘアアイロンは、親も子も緊張するものです。

しかし、事前に準備をしておけば、落ち着いて安全にスタイリングすることができます。

無理せず、少しずつ慣れていく気持ちが何より大切です。

 

 

おすすめの子供向けヘアアイロンとは?

 

子供にヘアアイロンを使う際は、「どのアイロンを選ぶか」も非常に重要です。

大人用の高温・大型タイプは、子供の髪には向いていません。

 

では、どのようなモデルを選べばよいのでしょうか。ここでは、子供に適したヘアアイロンの選び方とおすすめポイントをご紹介します。

 

● 温度調整が細かくできるタイプを選ぶ

→ 一番重要なのは、100℃〜130℃前後で調整できる機能があること。

→ 残念ながら、安価なモデルでは「温度固定」のものもあるため、しっかり確認しましょう。

 

● プレート幅が細め・軽量タイプ

→ 小回りが利きやすく、細かい前髪や毛先のスタイリングにぴったりです。

→ 大きくて重いアイロンは、手元が不安定になり火傷リスクが高まります。

 

● セラミック・チタニウムプレートが理想的

→ 熱伝導がよく、髪への引っかかりが少ないため、摩擦によるダメージを軽減できます。

→ 安定した温度でのスタイリングが可能です。

 

● 安全設計がされているもの

→ プレート周辺に**熱ガード(火傷防止カバー)**があるタイプは安心。

→ 自動電源オフ機能付きなら、消し忘れの心配も軽減されます。

 

● コードレスモデルもおすすめ

→ コンパクトで持ち運びやすく、外出先での使用にも便利。

→ ただし、温度調整の有無や充電時間などは事前に確認を。

 

このように、子供向けのアイロンは「小型・低温・安全設計」がキーワードです。

最近では「キッズ用」として販売されているモデルもありますので、そうした商品を選ぶのも一つの方法です。

 

 

よくある質問(Q&A)

 

子供にヘアアイロンを使おうと思ったとき、多くの親御さんが疑問に思うことがあります。

ここでは、よくある質問とその答えをわかりやすくまとめました。

 

Q1. 何歳からヘアアイロンを使っても大丈夫?

A. 基本的には小学生以降を推奨します。

未就学児は頭皮や髪が非常に繊細なため、極力アイロンは控えましょう。

どうしても必要な場合は、低温(100℃前後)・短時間・親の管理のもとでのみ使用してください。

 

Q2. 温度設定を間違えるとどうなる?

A. 髪がチリチリに焼ける、切れ毛・枝毛の原因になることがあります。

高温すぎると、1回の使用でも深刻なダメージにつながる可能性があります。

130℃を超える温度は、子供の髪には負担が大きいため避けましょう。

 

Q3. 子供の髪が傷んできたらどう対処すればいい?

A. まずはアイロンの使用を控え、保湿中心のケアを行いましょう。

ダメージが進行している場合は、キッズ向けトリートメントや、美容室でのケアメニューの利用もおすすめです。

 

Q4. ヘアアイロン以外で巻いたり整えたりする方法はある?

A. あります。

やわらかいスポンジカーラーや夜寝る前に三つ編みをしてクセをつける。くるりんぱや編み込みなどのアレンジなとがあります!

 

これらの方法なら熱を使わず、髪や頭皮に優しいアレンジが可能です。

 

こうした疑問を事前にクリアにしておくことで、より安心してヘアアイロンを使用できるようになります。

何より大切なのは、“無理に使わない”という判断ができることです。

 

 

子供の髪と未来を守るためにできること

 

ここまで、子供にヘアアイロンを使用する際の適正温度や注意点についてお伝えしてきました。

最後に、改めて大切なポイントを振り返っておきましょう。

 

● 子供の髪はとても繊細

→ 大人と同じように扱うと、たった一度の使用で深刻なダメージにつながることがあります。

 

● 適正温度は100〜130℃以下が目安

→ 特に未就学児や低学年の子には、100〜110℃前後のごく低温が安心です。

 

● 温度だけでなく「使い方」「使用時間」にも注意

→ 濡れた髪への使用や、同じ箇所への長時間のアイロンはNGです。

→ 安全に使うには、事前の準備と正しい知識が欠かせません。

 

● スタイリング前後のヘアケアが必須

→ 熱保護のトリートメントを使い、ダメージを最小限に抑えましょう。

→ 使用後は冷ます・保湿するなど、丁寧なケアを心がけてください。

 

● 子供用に適したヘアアイロンを選ぶことも重要

→ 軽量・低温・安全設計のアイロンを使うことで、火傷や事故のリスクを減らせます。

そして何より、**「オシャレよりも安全が第一」**という姿勢が大切です。

 

仕上がりにこだわるよりも、お子さんの髪と頭皮を健やかに保つことが、未来につながる最善の選択です。

 

ヘアアイロンを使う際には、少しの手間と気配りを加えることで、大きな安心につながります。

親として、髪も心も守ってあげられるように、これからも丁寧なケアを続けていきましょう。

 

 

当店のご案内|子供の髪のスタイリングもお任せください

子供の髪に関する悩みやスタイリングは、ご家庭だけで抱えず、美容のプロに相談するのも一つの方法です。

当店では、子供の髪質や成長段階に合わせたケアやスタイリングをご提案しています。

 

● 安全・安心を最優先にした施術

当店では、火傷や髪へのダメージを防ぐために、使用する道具や温度管理を徹底しています。

お子さまの年齢や髪の状態に合わせて、適切な方法で対応いたします。

 

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「発表会だけ前髪を整えたい」「家ではうまく巻けない」そんなご要望もお任せください。

短時間の施術も可能なので、初めて美容室に来るお子様にも安心です。

 

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親子で同時に予約を取ることも可能です。

お子様が安心できるよう、リラックスした雰囲気の中で施術いたします。

 

● ご予約はLINE・お電話にて

キッズカットやスタイリングメニューは事前予約制となっております。

LINEからの簡単予約も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

 

子供の髪は、毎日のケアと正しい知識があってこそ守られます。

「自宅で難しい」「失敗しそうで不安」そんな時は、ぜひプロの手を頼ってみてください。

 

当店では、お子様の「はじめての美容体験」を丁寧にサポートします。

 

 

 

 

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